俺は嘘つきか?

異常が正常?

コースディレクターをはじめて気がつくことが多くあります、インストラクターを俯瞰できるというのか、何というのでしょうか冷静にインストラクター候補生を観察しています(候補生からはなぜかそんな眼差しを冷酷といわれることがあり、今その点は改善中です)。
そして自分のインストラクター開発コースを終え、PADI IEに合格し(稲取マリンスポーツセンターでインストラクターコースを終えた方は全員インストラクターになっています)、実際の現場で働かれると多くの相談か寄せられます。

そのほとんどがインストラクターコースで教えられた多くのことが実際の講習で実施されていないことに関する相談です。
IDC(インストラクター開発コース)候補生の多くはスクーバダイビングの虜になって、その素晴らしさを多くの方に伝えていきたい、そんな想いを持って参加されるのですが、実際に指導をする場面でよくあるのが・・・・

明らかにPADIインストラクターマニュアルに書いてあることと矛盾している、つまり違反行為であることがまかり通っている。

 ほとんどがこのパターンです、でも違反だからやめたほうがいいよっていうのは簡単です、でも新米インストラクターのほとんどが立場が弱い状況にあります。
 立場が弱い状況というのはいきなり店のオーナーになっている訳などないのですから(あるかもしれないけど)雇用されている、またはお手伝いをさせていただいているという状況になります。

 その弱い立場である側から先輩、オーナーに対して、貴方が実施している講習は間違っている、とはっきり意見できるインストラクターはいないと思います。
結果、納得いかない講習を無理やり自分の中で消化して「これでいいんだ」と受入れ、でもお客様には笑顔で帰っていただきたいから一生懸命講習を、違反と知っていながら笑顔で実施しています。
これって怖くないですか?
 正しい知識と技術を習得してダイビングインストラクターになったのに、安くはない費用とかけがえのない時間を費やし自分への投資を行って得たダイビングインストラクターとしての認定が・・・・・

これでいいの?

その気持ちは至極当然、さらに

 間違った講習を実施して、責任を取るのは先輩でもオーナーでもありません、認定したダイビングインストラクターに責任があります。
講習を終えた後、認定を得られたダイバーの方にアンケートがメールで届きます、そのアンケートには講習内容に関するものがあり、先輩やオーナーからやらなくていいよ、といわれたスキルをやっていないとアンケートの回答にあった場合、確認されるのは認定したインストラクターです。

やりたいけどやらなかった、やれなかったが正しいと思うけど、その点で最悪努力の結晶ともいえるダイビングインストラクター認定に傷がつく場合もあるし、資格停止(運転免許の免停相当)になったり、悪質である場合もう二度とダイビングインストラクターとしての活動ができなくなる場合もあります。

営利団体が運営している 商業ベースのダイビングスクールだからしょうがない、と受け入れられるインストラクターはいいです(よくはないけど)、でもインストラクター開発コースで6~10日、時にはそれ以上の努力を無にされてしまったと感じてしまうこともあるかもしれません、ある意味俺はうそつき呼ばわりされても仕方がないと思っています。

じゃぁどうすればいい?

 環境を変えることが最もいいと思います、様々な事情があるかと思いますが環境を変えることが最善、自分の良心と信念を守ることになるとおもいます。

 簡単でないことは理解しています、でも正しいやり方を笑顔で継続し、ビジネスを成り立たせてきた先輩やオーナーは変わりません、正しい講習すらできなくなっていると思います。

 大事なのは自分の気持ちを大切にすることではないかと思うからです。
きれいごとかもしれない、でも自分に嘘をついてダイビングスクールを続けることは苦痛以外の何物でもありませんから。

 きっと変わります、僕が稲取マリンスポーツセンターで働き始めたころにダイビングスクールで
200mの水泳または300mのスノーケリングを行わなければいけない、とか
10分間立ち泳ぎができなくてはいけない、とか
声を大にしていたダイビングスクールはほとんどなかったけど最近は多くなったと思います、変わってきています、世間の皆様、つまり潜在的なダイバーの方も正しい講習内容を理解されてスクール選びを始められていると思います、スクーバダイビングは万が一があるのですから。

正しいことを自信を持って、笑顔で提供してこそダイビングインストラクターとして充実できると信じます。

でも多少なりともビジネスマインドは入れますよ(笑)。

何か僕にお手伝いできることがあれば、言ってください。

講習の質で勝負できるように業界が変わっていくことを信じています。



“俺は嘘つきか?” への 2 件のフィードバック

  1. おりはら より:

    僕は3店舗(どこもPADI5スターIDセンター)で講習を実施させて頂いてきましたが、程度の差はあれど形通りというか、プログラムの本旨に沿った講習をできる事は稀だと思ってます。

    指導団体の設計図だけでビジネスが成り立っている訳ではないという事情、もしくは広告した日数でカードを発行できないとコストがかかってショップの評判が悪くなるという事情が大半だと思います。

    こういった事を背景にした会社側の方針のうえにインストラクター個人のスキルが乗って講習が提供される訳ですから、新人インストラクターには大変な環境だと思います。

    因みに僕がIMCで講習をするときは、最初に講習を見学させて頂いたときの価値観にあわせて進めるようにしています。年数をやっている方の価値判断は参考になる事が多いです。

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