ダイビング中にはぐれたときのルール
2025/08/22
「ダイビング中にはぐれたらどうすべき?“1分探して浮上”ルールと、それが守れない理由を心理学・スキル・教育の観点から解説。バイアスや思い込みを理解し、安全にルールを実践するための工夫を紹介します。」
はぐれたときの基本ルール
ダイビングではバディやグループとはぐれてしまった場合、共通するルールがあります※。
「1分間探して、見つからなければ浮上」
このシンプルなルールが、水中での事故を防ぐ最も安全な行動です。
しかし実際、このルールを守れない、あるいは守らないダイバーが少なくありません。
※ドリフトダイビングなどでは異なるルールがブリーフィングで提示されることもありますので事前に確認をしてください。
なぜ守れないのか?
1. 心理的な要因(バイアス)
- 正常性バイアス:「きっと近くにいるはず」と思い込み、浮上を遅らせる
- 過信:「自分ははぐれない」と信じてしまう
- 集団同調:「周りが探していないから自分も大丈夫だろう」と流される
2. スキル面の不足
浮力コントロールに自信がなく、単独浮上をためらう
3. 教育・習慣の問題
講習で学んだルールを実践で使う機会が少ない、ガイドダイバーも厳密には守っていないケースがある?リゾートやグループ潜水の「なんとなく大丈夫」という雰囲気
守れなかったときに起こるリスク
- 双方が別々の方向に探し続けて、余計に距離が広がる
- ガス消費が増えて残圧が不足する
- 浮上のタイミングが遅れ、減圧不要限界を超える危険
ルールを守らない結果、悪い方向に進むことが多いです。
ダイバー自身ができること
- 事前のブリーフィング確認
「はぐれたら水面集合」と口に出して確認し合うなど
- 視覚的なサインを増やす
水面で確実に合流できるようにSMB、ホイッスル、ライトを携行
- シミュレーションする
浅場で「わざとはぐれる練習」をしてみると安心感が増すのでお勧め、実際に行う場合はインストラクターなどのアドバイスを基に実施してください。
ダイバー自身ができること
- 事前のブリーフィング確認
「はぐれたら水面集合」と口に出して確認し合うなど
- 浮上を確実にできるようにしておく
- 視覚的なサインを増やす
水面で確実に合流できるようにSMB、ホイッスル、ライトを携行
- シミュレーションする
浅場で「わざとはぐれる練習」をしてみると安心感が増すのでお勧め、実際に行う場合はインストラクターなどのアドバイスを基に実施してください。
インストラクター・ガイド向けのヒント
“ルールは守れない前提”で伝える
「人は思い込みや不安から浮上をためらう」という心理を伝え、ルールの徹底を促す。
シナリオ練習を組み込む
プールや浅場で「1分探して浮上」を実際に体験させる
装備の準備と使い方をフォロー
SMBの打ち上げ、ライトやシグナル、ホイッスルの使用を必須トレーニングにしてはどうか
水面集合の安心感を伝える
「水面で合流すれば安全で簡単」と教え、不安を軽減する
「はぐれたときのルール」を守れないダイバーが多いのは、人間の心理的な思い込みと経験不足が原因ともいえます。
インストラクター自身もこのルールを徹底することがとても大切です。
はぐれてしまったけど、水中で何事もなく合流できる場合がほとんどなのでこの成功体験が、はぐれていないバイアスを強固にしているかもしれません、水中で合流できた際も「はぐれた場合のルール」を再確認しておくことを強くお勧めします。













