「浮上時間」と「必要残圧」の計算
2025/06/15
■ 例題で学ぶ
ケース設定
- 出発深度:36 m
- 浮上速度:毎分 9 m
- 安全停止:5 m で 3 分
- あなたの空気消費量:20 ℓ/分
- タンク容量:10 ℓ(=1 bar につき 10 ℓ の空気)
1️⃣ 浮上にかかる時間を分割で求める
- 36 m → 27 mまで1 分
- 27 m → 18 mまで1 分
- 18 m → 9 mまで1 分
- 9 m → 5 mまで約 28 秒(1mあたりの浮上時間 60秒÷9m=6.666 7秒とし4m浮上なので28秒)
- 5 m 安全停止―3 分
合計:6 分 28 秒
2️⃣ 区間ごとの「実消費量」を計算する
- 36 → 27 m 平均31.5 m 絶対圧4.15×20ℓ=83 ℓ
- 27 → 18 m 平均22.5 m 絶対圧3.25×20ℓ=65 ℓ
- 18 → 9 m 平均13.5 m 絶対圧2.35×20ℓ=47 ℓ
- 9 → 5 m 平均7 m 絶対圧1.7×20ℓ×0.47分=16 ℓ
- 5 m停止 平均5 m 絶対圧1.5×20ℓ×3分=90 ℓ
合計――6.5 分 約 301 ℓ
3️⃣ それって「残圧」はいくつ必要?
- 301 ℓ ÷ 10 ℓ(タンク容量) ≒ 30 bar
- 安全マージン(予備 50 bar など)を加えると最低でも 80 bar で浮上開始、が一つの目安。
空気消費量は単なる「個人の呼吸ペース」だけでなく、そのときの環境や心理状態によって大きく変化します。
■ 空気消費量は「一定」ではない!変動要因に注意しよう
1️⃣ ストレス・緊張
- 初めての環境
- トラブル発生時(器材トラブル、視界不良など)
- 初対面のバディとのダイブ
💡 精神的な緊張が呼吸のリズムを乱し、無意識に“浅く速い呼吸”になりがちです。
2️⃣ 運動量の増加
- 強いキックでの長距離移動
- 潮流に逆らうスイム
- カメラ撮影や生物追跡で姿勢を頻繁に変える
💡 大きな動き=筋肉の酸素消費UP で、空気消費も一気に増えます。
3️⃣ 潮の流れ(カレント)
- 潮に逆らって泳ぐ必要がある
- 根の周りで渦流に巻かれる
- 安全停止中に姿勢保持が難しい
💡 見た目には穏やかでも、知らぬ間に無意識に力が入ってしまうことも。
「この間14ℓ/分だったから、今回も…」と油断せず、その日のコンディションや水中環境を踏まえたプランを立てることが、安全なダイビングのカギです。
計算機と格闘しながら書きましたが、、計算間違いがあるかと心配です。













