伊豆ダイビングカレッジ株式会社

忍野八海を守る10年の挑戦|ダイバーによるコイン回収ボランティア活動

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世界遺産・忍野八海の水中清掃活動|10年間続くダイバーたちの想い

世界遺産・忍野八海の水中清掃活動|10年間続くダイバーたちの想い

2026/04/30

忍野八海で10年続くボランティア活動とは

忍野八海 は、富士山の伏流水が湧き出る美しい湧水池として知られ、多くの観光客が訪れる名所です。
その一方で、池の中には長年にわたり投げ入れられたコインが沈んでいました。

この環境を少しでも守りたい――。そんな熱い想いをダイバー仲間から聞き、有志によるコイン回収ボランティア活動が始まりました。そして現在まで、約10年にわたり継続されています。

湧池に伝わる神秘の伝説

湧池

木花開耶姫命が与えた水

忍野村ホームページによると忍野八海のひとつである 湧池 には、古くから伝わる伝説があります。
昔、富士山が噴火した際、人々は熱と火災、そして激しい渇きに苦しみ、水を求めて叫びました。すると天から、
「わたしを信じなさい。そして永久にうやまうならば、水をあたえよう」
という美しい声が響いたと伝えられています。
この声の主が 木花開耶姫命 (コノハナノサクヤビメ)とされ、その後、溶岩の間から清らかな水が湧き出し池になったと語り継がれています。

木花開耶姫命が与えた水

この伝説は、湧池が単なる観光地ではなく、人々の祈りや自然への畏敬と結びついた場所であることを伝えていると思われます

なぜコインが投げ入れられるのか

湧池

世界各地にある願掛け文化

水辺へコインを投げ入れる習慣は、世界各地で見られます。代表例が トレビの泉 です。
その影響もあり、観光地の池や泉で記念や願掛けとしてコインを投げる人もいます。

湧水池では環境負荷になることも

しかし、忍野八海のような自然湧水池では、金属の堆積や景観悪化、生態系への影響につながる可能性があります、場所によっては守るべき自然に負担をかけてしまう可能性は否定できません。
過去の湧池の水草の様子が現在の状態と大きく異なっていることに何らかの関係があるかもしれません。

回収作業は想像以上に大変

湧池

高所潜水という特殊な条件

忍野八海周辺は標高が高く、通常の海とは異なる「高所潜水」となります。減圧管理など専門知識が必要です。
このため参加するダイバーは高所潜水の知識と技術を学び身につけたダイバーに限定されます

コイン回収で無視界になる水中作業

池底の泥や堆積物が舞い上がると、視界はほぼゼロになります。作業は手探りで進めることになり、高い安全管理能力が必要です。そのため現在は、PADI などの潜水指導団体におけるダイブマスター以上のプロ資格保持者が参加しています。

行政協力と発起人の想い

この活動は、ダイバーだけで成り立つものではありません。
忍野村教育委員会 の理解と支援もあり、継続的な活動が可能となっています。
また忍野八海は、富士山―信仰の対象であり世界遺産の構成資産でもあるため、潜水には慎重な許可調整が必要です。
こうした条件を乗り越え、10年継続してきた背景には、発起人の強い信念と行動力があったことは間違いありません。

私たちにできること

湧池

思い出は持ち帰り、自然は次世代につなごう

ダイバー内でよく言われるのが「とっていいのは写真だけ」、皆さんも旅行の際には環境に対する敬意をもってゴミを持ち帰るなど環境負担をかけないようにしましょう。

美しい水景を未来へ

透明な水と伝説が息づく忍野八海。その価値を次世代へ受け継ぐために、一人ひとりの行動が大切です。

忍野八海で続くコイン回収ボランティア活動は、清掃活動以上の意味を持っていると感じています

  • 神話が息づく聖なる水辺を守ること。
  • 世界遺産の価値を未来へつなぐこと。
  • そして、多くの人の善意と努力によって景色が守られていること。

    いつか元の水中景観がよみがえることを信じて、これからもサポートさせていただきます。

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