レギュレーター・リカバリー・スキル練習の明確化
2022/06/19
PADIのオープン・ウォーター・ダイバー・コースの限定水域スキルの中で、かなり早い段階で身につけていただくスキルのひとつに「レギュレーター・リカバリー」があります。
リカバリーの方法は大きく2つ「手を回す方法」と「手を伸ばして取る方法」になります。
ついでにクリアの方法も「息を吐く方法」と「パージを使う方法」の2種類があります。
肩の後ろにレギュレーターがあった場合、右肩を下げ、右腕を大きく回しただけでリカバリーできれば、それは「手を回す方法」ということになります。
それでもリカバリーできなかった場合は、直接セカンドステージやホースを掴みにいく「手を伸ばして取る方法」を使わざるをえません。
最初にレギュレーターが肩の後ろにあることは同じです。
リスクの度合いからすると「手を伸ばして取る方法」のほうが、リスク度合いの高い状況への対応方法となります。
PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースの限定水域では、一番リスクの大きい状況への対応方法は教えておくべきです。
時間的経過からすると「手を回す方法」で上手く行かなかった場合「手を伸ばして取る方法」を取らざるをえません。その際のクリアの方法は、吐く(クリアする)息がないと予想されますので「パージを使う方法」を取ることになります。
このような一連の流れを想定した練習を、限定水域では徹底して行ない、海洋実習に備える必要があります。
海洋実習においては限定水域で完全に習得できているのであれば、いずれかの状況に適応できた方法で対応できればどちらの方法でもよいかと思います。
限定水域で習得したスキルを環境に適応させることが目的ですから。
SECOND QUARTER 2018