未来のダイバーを守るために。残圧を残して返却するという習慣
2026/01/04
ダイビングは海を愛する人々が集まり、互いに支え合って楽しむスポーツです。
その中で、シリンダー(タンク)の取り扱いは、器材だけでなく安全にも直結する重要なポイント。
今回は、稲取マリンスポーツセンターで日々お客様と接する中で感じている、
「残圧を残して返却する」「海水を洗い流して返却する」という習慣について、あらためて共有させていただきます。
※このブログは、当店の経験をもとにした安全啓発です。特定のショップやインストラクターを批判する意図は一切ありません。
残圧を残すことが大切な理由
タンクは内部が常に高圧で保たれることで、外部から水や湿気が侵入するのを防いでいます。
しかし、残圧がゼロになると、次のような問題が発生します。
1. 海水が逆流する危険
タンク内の圧力がゼロになった状態でレギュレーターから吸気すると、外部の海水がホース → ファーストステージ → バルブ → タンク内部へと逆流してしまいます。
これは器材故障を招き、重大な安全リスクにつながります。
2. 内部が錆びる
海水や湿気が入ると、特にスチールタンクは急速に錆が進行します。
錆びたタンクは耐圧検査に通らないため、再塗装または廃棄となってしまいます。
シリンダーついてのブログ
シリンダーバルブについてのブログ
推奨される残圧の目安
国際的にも、30bar程度を残すことが推奨されています。
これはPADIをはじめとする各教育機関で共通して案内されている数値です。
シリンダーを洗って返却する理由
海で使ったシリンダーには、塩分や砂が付着しています。
そのまま返却すると、バルブやOリングなど繊細な部品を傷める原因に。
返却前に真水で軽く洗い流すことで、次に使うダイバーが安全に潜れる、器材の寿命を延ばせる、ショップでの管理作業もスムーズになる
というメリットがあります。
これは、「次に使う人への思いやり」そのものです。
ダイバー全員で共有したいマナー
これらは決して「ショップのルール」ではなく、
すべてのダイバーが安心して潜るために大切な習慣です。
特にインストラクターやガイドは、多くのダイバーにとってお手本となる存在です。
そのため、私たちインストラクターも率先してこのマナーを実践し、次の世代に伝えていくことが大切だと感じています。
「インストラクターも含め、みんなで守り、広めていこう」
この意識が広がれば、ダイビングはもっと安全で快適になります。
残圧を少し残すこと、タンクを洗って返すことは、単なる「マナー」ではなく、安全と信頼を守るための大切な行動です。
特定の誰かがやるのではなく、ダイバー全員で共有し、支え合っていくもの。
私たち稲取マリンスポーツセンターも、その一員としてこの習慣を広めていきたいと考えています。
未来のダイバーが安全に海を楽しむために、今日からできる小さな行動を大切にしていきましょう。












