【中級者以上向け】ダイビングの即席バディって「性善説」すぎない?
2026/07/07
⚠️ 本記事を読む前にお読みください
この記事は、「自分の浮力管理やトラブル対処は一通りセルフでできる」自立できるダイバー向けに書いています。
まだ自分のことで精一杯な初心者の方や、「ガイドやバディに助けてもらいたい」という段階の方には、少し冷酷に聞こえる表現が含まれていますので読まない方がいいかなぁとも思います。でも、海での本当の自立と安全を考えたい方は、ぜひ最後までお読みください。
同じお金を払っているのに、なぜ?
ダイビングの基本ルールである「バディシステム」。
でも、ショップで「じゃあ、今日のお相手は〇〇さんです!」と、見ず知らずの人と突然バディにされて不安になった経験はありませんか?
「お互いの命を預け合うシステムなのに、初対面の人のスキルも人間性もわからない……」
これって、少し「性善説」に頼りすぎている気がしちゃいます。
さらに言えば、「同じ高いツアー代やボート代を払っているのに、なぜ自分がハラハラするリスク(あるいは相手のケアという負担)を一方的に背負わなければいけないのか?」という理不尽さを感じるのも、当然の本音かなと思ってます、それを伝える側として、です。
今回は、ある程度潜れるようになったダイバーだからこそ直面する「即席バディ」のリアルなリスクと、大人のダイバーとしての「現実的な割り切り方・防衛策」を提案してみます。
「知らない人とのバディ」はリスク?不条理?
ある程度経験を積んだあなたなら分かるはずです。相手の「本当のスキル」は、Cカードの色やログの数字だけでは絶対に測れないということを。
- 100本以上潜っていても、実はいつもガイドの後ろを付いていくだけの「お殿様・お姫様ダイバー」かもしれない
- 水中で急にパニックを起こして、こちらのマスクやレギュレーターを掴んで引きずり落とそうとしてくるかもしれない
もし相手がトラブルを起こせば、あなたの貴重な1本(楽しみにしていたファンダイビング)は、その救護や対応で強制終了になります。同じ料金を払っているのに、一方は楽しみ、一方はその救護役やリスクを背負う。これは冷静に考えておかしな話です。
だからこそ、「いい人そうだから大丈夫」「同じチームだから信頼しよう」という性善説は捨て、最初からリスクを想定しておくのがよいかと思います。
知らない人とバディになったときの「4つの生存戦略」
もし即席バディになってしまったら、自立したダイバーとして以下の4つの意識と行動で身を守りましょう。
1. 「バディ」ではなく「相互監視員」と割り切る
相手を頼れる相棒としない、「お互いにロストしていないかだけをチェックする監視員」だと定義しちゃう。
基本は「自分の身は100%自分で守る(自己完結)」の意識。相手がトラブルを起こすリスクも最初から想定内に入れておきます。
2. エントリー前の「世間話」で探る???
潜る前の何気ない会話で、相手の実力をこちらから「確認」しにいきます。
「最近いつ潜りました?」「苦手なコンディションはありますか?」なんて直接聞いいてみます?ガイドさんも探りを入れているはずなので他に気になる点があれば確認してみてください。
3. 水中では「近づきすぎず、離れすぎない」
海に入ったら、相手の泳ぎや浮力コントロールをチェックます。もし「危なっかしい」と思ったら、これはガイドさんに知らせていいかと思います、たぶんガイドは気が付いていると思うけど。
4. 不条理を「お金」で解決する
同じお金を払ってリスクを背負うのがどうしても納得いかない、あるいはストレスなら、追加のコストを払ってでも仕組み自体を回避する選択をすべきです。
マンツーマン(プライベート)ガイドを申し込む: 追加料金を払ってプロと1対1で潜れば、即席バディのリスクと不条理はゼロになります。
「ソロダイバー」の資格を取る: これは店舗や潜水指導団体によって考え方が異なり、認定コースも異なるのであえてここで主張はしませんが、自立をするという点で検討してもよいかと思います
「認定ランクの形骸化」が「バディシステムの形骸化」をもたらしている????
形骸化を許さない「誠実なショップ」を選ぶ
なぜ、海の上でこれほどまでに不条理なマッチングが横行してしまうのでしょうか。
根本原因は、「認定ランク(Cカード)の形骸化」が「バディシステムの形骸化」をドミノ倒しのように引き起こしているからかもしれません、本来、オープンウォーター(OW)やアドヴァンスといった認定ランクは、「その海域や環境で、プロの引率なしでも自立して潜水できるスキルがある」という認定です。
現実的には、講習スケジュールをただ消化しただけで、中性浮力も取れずないダイバーや、100本潜っていてもすべてガイドに依存してきたダイバーの方もいらっしゃいます(30年の経験で書いてます、不愉快になられた方申し訳ないです)。
「認定ランクの形骸化」を避けていきませんか?
Cカードを取れればいい、そんな気持ちでダイビングに取り組むべきではないかと思います。
オープン当初からこの形骸化をに避ける講習を実施しています。
できない方には、その点をハッキリとお伝えします:講習スケジュールをただ消化してカードを発行することはしません。できないスキルがあれば、何が課題なのかを明確に伝えます。
ビジネス的に不利だとしても、伝える姿勢を貫きます:
お客様に厳しいことを言ったり、耳の痛い指摘をしたりすることは、ビジネスの視点から見れば「リピートを失うかもしれない」という大きなリスクです。しかし、お茶を濁して形だけのダイバーを海に送り出すことの方が、プロとして圧倒的に不誠実だと考えています。
すべては、オープンのころからの強い想い――「お客様に、世界中の海で本当に自立して楽しめるダイバーになってほしい」と願い続けているからです。
ブログの最後に20年以上前の樋口が発言しています、お時間があればご覧ください。
バディシステムは素晴らしい仕組みです、それは「お互いに自分のことは自分でできる自立したダイバーであること」が絶対の前提です。
同じ料金を払っているゲスト同士、対等な関係で、お互いに信頼して海の世界へ没頭できる。そんな本来のダイビングの楽しさを、私たちはこれからも育てていきます。
形だけのライセンスではなく、世界の海を笑顔で滑るためのスキルを身につけてください。













