ダイビング用レギュレーターの選び方|リコール情報から考えるAPEKSという選択肢
2026/07/04
このブログは、ダイビングをしている方向けの内容です
これから体験ダイビングをしてみたい方や、まだダイビングを始めていない方向けの一般的な案内ではありません。
- すでにダイビングをしている方。
- これから自分の器材を購入しようと考えている方。
- レギュレーターの買い替えやオーバーホール、安全性、規格について関心がある方向けの記事です。
少し専門的な内容も含みますが、レギュレーターは水中で呼吸するための生命維持器材です。価格やデザインだけでなく、どのような基準で作られ、どのような体制でサポートされているのかを考えていきます。
APEKSレギュレーターのリコールが発表されています
ダイビング用レギュレーターについて、リコール情報が発表されています。
対象となっているのは、APEKSの一部レギュレーターです。公表情報では、セカンドステージ内部のスピンドルに製造上の欠陥がある製品が混在しており、水深45mを超えるとガスの流れが制限されるおそれがあるため、回収・該当パーツの交換が行われるとされています。対象シリアル番号は 250402212〜260402893 と案内されています。
経済産業省のリコール情報でも、リコール実施日は2026年7月3日、対応内容は「回収・該当パーツの交換」、対象台数は72台と公表されています。対象製品をお持ちの方は、使用を中止し、メーカーまたは正規販売店の案内に従ってください。
リコールが発表されて考えたこと
水中で呼吸するための器材において、ガスの流れが制限される可能性があるというのは、重大な問題です。
ただ、ここで大切なのは、特定のメーカーが良い・悪いという単純な話にしない方がいいかなって思いました。
どのメーカーの製品であっても、工業製品である以上、不具合が発生する可能性はゼロではありません。
重要なのは、不具合が確認されたときに、
・対象製品を特定できるか
・シリアル番号で追跡できるか
・販売店やユーザーに情報が届くか
・回収や部品交換の対応が明確か
・メーカーや輸入代理店が責任を持って対応できるか
という点です。
今回のように、対象シリアル番号、対象製品、対応内容が公表され、回収・部品交換の案内が出されることは、生命維持器材において非常に重要です。
つまり、リコールは「危ないメーカーだから避ける」という話だけではありません。
むしろ、問題が起きたときに、情報を公開し、対象を特定し、正規ルートで対応できる体制があるかどうかを見る機会になりました
EN250という規格について
海外メーカーのレギュレーターでよく見かけるのが、EN250という規格です。
EN250は、ヨーロッパにおけるスクーバ用呼吸器の安全規格です。
レギュレーターの呼吸性能、低水温での性能、表示、構成品の組み合わせなどについて、一定の基準を設けています。EN250やEN250Aの表示があるかどうかは、レギュレーターを選ぶうえでの重要な確認ポイントです。
もちろん、規格表示があるから絶対に事故が起きない、という意味ではありませんし今回のリコールも、まさに有名メーカーの製品で起きています。
しかし、どの条件で試験され、どの基準を満たしているのかが明確であることは、器材を選ぶ側にとって大きな判断材料になります。
購入を検討する際の注意点
日本国内で販売されているレギュレーターには、海外メーカーの製品もあれば、国内メーカーの製品もあります。
国内メーカーの製品には、国内での整備体制、部品供給、サポートの受けやすさなど、優れた面がありますが一方で、器材を選ぶダイバーとしては、次の点を確認しておきたいところです。
・どの規格に適合しているのか
・EN250またはEN250A相当の試験をしているのか
・どの水深、どの水温、どの呼吸量を想定しているのか
・オクトパス使用時の性能確認はされているのか
・リコールや不具合があった場合、シリアル番号で追跡できるのか
・正規オーバーホール体制があるのか
大切なのは、「国内メーカーだから安心」「海外メーカーだから安心」「高いから安心」といったイメージだけで判断しないことです。
レギュレーターは生命維持器材です、どのような基準で安全性を確認しているのかを、販売店やメーカーに確認することが大切ですし、販売スタッフはその点も把握しておくべきです、
APEKSをどう評価するか
今回リコールが出たことで、APEKSに不安を感じた方もいるかもしれませんね、その感覚は自然です。
しかし、当店としては、今回の件だけでAPEKS全体を否定する必要はないと考えています。
APEKSは、寒冷地やテクニカルダイビングの分野でも知られるレギュレーターブランドです。
また、APEKSのXL4+は軽量コンパクトで、寒冷地を含むさまざまな環境に対応するレギュレーターとして紹介されています。長時間のダイビングでも顎が疲れにくい設計とされ、重量を抑えたいダイバーにも向いたモデルです。
今回のリコールで重要なのは、対象製品が特定され、使用中止と部品交換の案内が出されていることではないでしょうか、これは、正規流通品を正規販売店で購入する意味を改めて示しているとも言えます。
どれだけ良い器材でも、万が一の情報が届かなければ意味がありません、正規販売店で購入し、シリアル番号や購入履歴が管理されていれば、重要な案内を受けやすくなります。
APEKSを選ぶなら、正規販売店で確認してから
APEKSのレギュレーターは、性能面でも、サポート体制の面でも、検討する価値のあるブランドですし、私自身長く愛用している愛着のあるブランドです。
これからAPEKSの購入を検討する方は、
・対象シリアル番号に該当しないか、在庫に限り特価!!という場合は注意が必要ですね
・正規流通品か
・国内で正規オーバーホールが受けられるか
・オクトパス構成での使用条件はどうか
・自分の潜る海に合ったモデルか
・今後のステップアップにも対応できるか
を販売店で確認してください。
特に伊豆で潜る場合、夏だけでなく冬や春先の低水温、ボートダイビング、AOWやディープ講習まで考えると、レギュレーターには余裕のある性能を求めたいところです。
稲取マリンスポーツセンターでは、APEKSレギュレーターの購入相談、モデル選び、正規品の確認、オーバーホールについてご案内しています。
APEKSが気になっている方、今回のリコールで不安を感じた方、買い替えを検討している方は、価格だけで判断する前に一度ご相談ください。
安全性、使用目的、今後のダイビングスタイルに合わせて、最適なレギュレーター選びをお手伝いします。













