伊豆ダイビングカレッジ株式会社

バックアップ空気、オクトパスについて考察しました

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バックアップはどっちから

バックアップはどっちから

2022/03/01

 ダイビング器材のレギュレーターのセカンドステージには予備、バックアップ空気源(オクトパス)を装備することになっています。
自分のレギュレーターのバックアップが体の左右、どちらから出ているかを気にされたことはありますか?
実はダイバーによって左右どちら側に装備するかバラバラです。
 でもなぜこっち側なんだろう、そんなことを考えたことのあるダイバーの方もいるかもしれません、ここではなぜ、右(左)側なのかを解説していきます。

目次

    バックアップは誰のため

     オープンウォーターダイバーコースではバックアップ空気源の使い方のスキルを複数実施します、このスキルだけで判断すると「バックアップはバディのエア切れの時に使う」と思い込んでしまうのも無理はありません、実際にオープンウォーターダイバーコースではバックアップ空気源をバディと分かち合うものであると解説されていますし、ホースもバディに渡しやすくするためにメインのセカンドステージよりも長く、他のダイバーから判別しやすいように目立つカラーホースが用いられることが多いです。
     でも、スクーバダイビングは、オウンリスクが大原則です、ダイビング中のトラブルに関しても自分で解決することが大切であると考えられます。このことから本来バックアップは自分自身の為に装備するものであると捉えておくことも大切です。
     自分のトラブルの際にいつも呼吸しているメインのセカンドステージと同じなので呼吸の際に違和感を減らせる、自分のための取り付け方法といえます。
    これまでのダイビング経験からエア切れで他のダイバーに提供するというよりは、メインのセカンドステージのトラブルでバックアップを使用することのほうが多かったです、マウスピースが切れた、マウスピースがはずれた(これは焦りました)、エクゾースト(排気)ティーにトラブルがあり水が入ってきた等の際にバックアップに切り替えた経験があります。

     バックアップ空気源は決してバディのためだけのものではないということを理解しておいてください。

    右側にあるバックアップ空気源

    メインのセカンドステージと同側

    オレンジのホースがバックアップ空気源です。
    実はPADIの各ダイビングコースのビデオはすべて体の右側にバックアップ空気源が装備されています、右側というのはメインのセカンドステージと同じ側であるということになります。 自分がくわえやすい反面、バディに渡す際にはホースを窮屈に曲げる必要があります。
    また、BCDのホース類や残圧計ホース等との干渉を避けることもできます。

    左側にあるバックアップ空気源

    メインのセカンドステージと対側

     メインのセカンドステージと逆側に装備した状態です。
     対面のダイバー、自分の左側にいるダイバーに渡しやすい状態です、水中ガイドやインストラクターにはこちら側のほうがゲストに提供しやすいという理由から装備する場合があります。
     自分のメインのセカンドステージのトラブルでバックアップに切り替えたい時などはホースの取り回しが窮屈です。
     バックアップの中には左側でも自分でくわえやすいタイプも販売されています、機会があれば紹介したいと考えていますが、詳しくは稲取マリンスポーツセンターのインストラクターに聞いてみてください。

    右側と左側を比較する

    側のメリット / デメリット
    ・自分が呼吸しやすい / 他のダイバーに与えにくい

    側のメリット / デメリット
    ・自分が呼吸しずらい / 他のダイバーに与えやすい

    左右どちらがよいの?

     稲取マリンスポーツセンターでは通常ご購入いただいたお客様のレギュレーターを組み付ける際は、バックアップを右側に組み付けます、ダイバー自身の安全を優先しているからです。
     では左右どちらが正しいのか、どちらも正しいと考えています。大切なことは左右どちらに装備しているのかを使用するダイバー自身が理解して、使い方をは把握しておくことです。私自身がインストラクターコースを受講した際に教えられたのが毎回のダイビングでバックアップを実際に呼吸して確認しておくことでした、この確認はいまだに癖になって行っています。
     ダイバーの皆さんも、使うことがないからいいや、ではなくダイビングの際にぜひ、水中で呼吸を確認しておくことをお勧めします。

    バックアップ空気源の定位置を決めておく

    あごとウェストラインを結んだ三角形の中に装備する。

    トラブルの際に使用するための「予備」ですので、ダイビング中にいつも決まった場所に装備しておきます。
     さらにお勧めですが、クイックリリースできるようにしておくとなおよいです、困ったときにさっと取り出せることでトラブルを最小限にとどめることができます。
     BCDにはバックアップ用のポケットがあらかじめ備えられている器材もあります。

     

    ブラブラさせない

     バックアップをブラブラしてしまうと、生物を傷つけたり、砂地を引きずって内部に砂が入り込みトラブルの原因になったり、岩や生物などに引っ掛かり動きが制限される可能性やボートでのバックロールエントリーの際に船べりに引っ掛かる、なにもいいことはないので、定位置にきちんと装備しておきましょう。

    バックアップは何がイイ?

     器材の面からいえることは、ファーストステージに適したセカンドステージを選ぶこと、この辺りは長くなるのでスタッフに聞いてください。
     稲取マリンスポーツセンターでは、メインのセカンドステージと同じもの、をお勧めしています、呼吸に慣れている同じものであればトラブルでストレスは増している状態でも同じ呼吸感覚と咥え心地で安心できるからです。
     ここでは書けませんが、吸い心地の悪いバックアップ空気源もあります、是非スタッフに聞いてください。

     バックアップはメインのセカンドステージとできる限り同じものを装備しよう!

    マイギアを大切に

     器材を使用した後に洗いながら、バックアップ空気源のマウスピースなども確認しておきましょう。
    大切にすることで長持ちしますし、チェックすることで思わぬトラブルを避けることかできます、様々なバックアップ空気源がありますので自分のものだけでなくバディのバックアップ空気源の使用方法、定位置を把握しておくとよいですよ。

    おまけ:カラーでわかりやすく

    マウスピースの色を変えてみる

    販売されているバックアップにはマウスピースの色が判別しやすいように黒以外のものがついていることもあります、そうでない場合はカラーを変えておくことでわかりやすくなりますよ。

    ダイブマスター以降のコースを受講される候補生へのアドバイス

     プロレベルコースを受講するのであれば、自分の装着位置を把握しておくのは当然です。
     プロレベルとして把握しておくべきは、ともにダイビングする全員のバックアップの位置、使用方法です。
     ダイビングスクールのアシスタントなどであれば右側に装着している講習生と左側にそう託している講習生ではバックアップ空気源のスキル実施の際に立ち位置が変わります。
     セカンドステージをはずす講習生(=リスクが高いといえる)の万が一に備えられるようなアシストの位置を考えて見てください。

     バックアップ空気源を使って浮上するスキルの画像です、この状況で生徒ダイバーのトラブルに迅速に対応できるポジションはどこでしょうか、自分のバックアップの取り付け位置を考慮して、是非考えてみてください、

    レスキューダイバーコース以降、この差し伸べるためのポジショニングを考える場面があります。
    ステップアップにトライしてみましょう!

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