BWRAF
2023/01/18
ダイビングを続けていると、ちょっとした失敗談には事欠かないでしょう。
潜降したあとにカメラのバッテリーが入っていなかった、ウェイト量を間違えてしまった、ドライスーツのホースをつけ忘れた、、、、ダイバーの方であればきっと何か経験があるのではないでしょうか。
オープンウォーターダイバーコースで身につける「プレダイブセーフティチェック」、バディチェックをしっかり行っておくと、うっかりをなくすことができます、今回はそのプレダイブセーフティチェック(バディチェック)について書いていきます。
プレダイブセーフティチェックとは
バディ・システムに含まれる、ダイビング前にお互いの装備を確認することです。
ダイバーは自分で器材を準備した際に器材の作動確認などを行いますので、プレダイブセーフティチェックは2回目の確認をバディ同士で行います。
自分とバディで2回の確認を行うことでトラブルを避けることができます。
このプレダイブセーフティチェックはダイビング直前に行うので、最終確認といえます。
BWRAF
プレダイブセーフティチェックの方法をアルファベットで表したものです(Begin With Review And Friendの頭文字)。
では頭文字それぞれの説明をしていきます!
B BCDのチェックです、きちんと調整されているか、中圧ホースがパワーインフレータに接続されているか、シリンダーバンドが緩んでいないか、パワーインフレーターが正常に作動することをチェックします。
※トラブル時にサポートできるようにバディのパワーインフレーターを操作できるようにしておきましょう。
W ウェイトのチェックです、ウェイトの量、位置・配分、クイックリリースシステムの操作方法を把握してください。
※水面でのトラブル時にサポートできるようにバディのウェイトをはずせるようにしてきましょう。
R リリース類のチェックです、トラブルに備えてBCDのリリース方法を理解し操作可能な状態にしておきます。
A エア関係のチェックです、シリンダーバルブ、残圧計、メインのセカンドステージ、予備のセカンドステージ。
※自分が使用するかもしれないのでセカンドステージの操作方法、装着場所を把握しておく必要があります。
※ドライスーツの場合は、給気・排気2つのバルブを確認するようにしてください。
F ダイブコンピューター、カメラ、忘れ物がないか、ストラップ類のねじれなど最終チェックです。
ダイブマスターコース以降では
ダイブマスター、アシスタントインストラクター、インストラクター開発コースではスキルチェックを行います。全てのコースでプレダイブセーフティチェックを確認します。
特にダイブマスターコースではコース用のキューカード(水中スレート)にBWRAFの手順が書いてありますので、役立ててください。
意識してほしいこと
いつも決まったバディでダイビングをされるダイバーの方は、いつも通りでしょ、という考えは捨てておき、毎回のダイビングで確実に行えるようにしておくことが大切です。
初めて同じグループになったダイバーの方とバディになることもあるかもしれません、ひょっとすると自分よりランクが上のダイバーとバディになったりすることもあるでしょう、遠慮せずに積極的にチェックを行うようにしましょう。
プレダイブセーフティチェックを行うことで小さなトラブルを回避することができます、BWRAFを毎回のダイビングで習慣にしておいてください。