伊豆ダイビングカレッジ株式会社

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ダイバーのためのスノーケル

ダイバーのためのスノーケル

2022/11/01

オープンウォーターダイバーコースでは50mの距離をダイビングギアフル装備した状態で水面をスノーケルで泳ぐ、レギュレーターとスノーケルを交換する、スノーケリングで300m泳ぐ等々、スノーケルが必要なスキルは多いですね。

 今回はスノーケルについて書いていこうかと思います、個人的見解バリバリですのでその点はご理解ください。
※2022年11月加筆修正しました

目次

    スノーケルとシュノーケル

    ご存じの方も多いかと思いますがスノーケル、シュノーケルどっちが正しいの?
    正解はどっちも正しい、です。スノーケルは英語、シュノーケルはドイツ語になります、ではスノーケリングとシュノーケリングはどっちが正しいか?
    正解はシュノーケリングというのは英語とドイツ語がごちゃ混ぜになっていますから、スノーケリングが正しいです、ドイツ語だとSchnorchelnとなりどう聞いてもシュノーケリングとは聞こえません、日本においてはどちらも使用されていて通じます、きちんとした団体はすべてスノーケリングとなっています、当ダイビングスクールではスノーケル、スノーケリングで統一しています。
    PADIのダイビング教材はすべて、英語圏なので、スノーケルになっています。
    また国内のスクーバ機器製造業者、卸売業者による工業的な組織では消費者の方の誤解を防ぐためにシュノーケルではなくスノーケルに統一が望ましいとされています。

    スノーケルの素材について

    マウスピース部分の素材が使用感に大きな影響を及ぼすのです

    スノーケルパイプ部分は柔軟性のある素材が用いられています、硬いプラスティックだと割れた際に断面が尖り非常に危険です、顔の周囲に装着するので信頼のおける製品をお選びください。ここではマウスピース部分の素材の2種類について説明します。

    ゴム

    愛用者の方御免なさい、ほとんど絶滅している?

    レジャーダイバーの中では使用している方はほとんどいないかと思います、シリコンに慣れている方は口に含んだ途端に違和感を感じられると思います、お勧めできません。

     

    シリコン

    シリコンはいい素材ですね

    ダイビングギアメーカーのほとんどのスノーケルはシリコン、ダイビングマスクと同じ素材です、どちらかいいといえば当然こちらです。

    スノーケルのタイプについて

    スノーケルパイプ部分は柔軟性のある素材が用いられています、硬いプラスティックだと割れた際に断面が尖り非常に危険、顔の周囲に装着するので信頼のおける製品をお選びください。ここではマウスピース部分の素材の2種類について説明します。

    排水バルブあり

    ダイバーのほとんどはこのタイプだと思います。

    マウスピースの下部に排水弁があります、この為スノーケルパイプ内には水面より上の部分に水が残ることはありません。

     

    排水バルブなし

    故障のないシンプルタイプ

    排水弁がないタイプの場合、水面に上がった際にスノーケルパイプのトップまで水が残ることになります、その為クリアは排水弁があるタイプより力強く行う必要があります。

    排水バルブありのタイプ

    排水バルブが複数あるスノーケルもあります、スノーケルトップからの水をもう一つのバルブで受け止めるために考えられます、スノーケルクリアをしたものの吹き出しが弱く、本来吐き出したかった水が戻ってくる際にその水をもう一つの排水バルブのほうに逃がしてくれる構造です。

    排水弁ひとつ

    シンプルな排水弁

    複数の排水弁

    2つの排水弁

    スノーケルは大まかに分けると素材と排水バルブの有無、排水バルブがある場合はひとつかふたつか、みっつ排水バルブがあるスノーケルには出会ったことがないので分類的にはこれでよいかなぁと思います。
    あと一風変わったスノーケルとして携帯タイプもあるので紹介しておきます。

    変わり種スノーケル

    収納できるタイプ

    排水弁なしのシリコン製、折り畳み収納可能なスノーケルです。流れの強い場所でのダイビング、ロングホースを使用するダイバー、サイドマウントダイバーなどがポケットやバッグに忍ばせて必要な時に取り出して装着出来るタイプです。
    スノーケルを装着しないダイバーも多く見受けられますが、良識のあるダイバーはこのようなタイプのスノーケルをポケットに忍ばせているはずです。
    僕自身、サイドマウントでのダイビングの際や流れの強い場所でのダイビングで使用しています、万が一水面を長距離泳ぐことになったらスノーケルなしでは背筋が寒くなります。

    スクーバダイビングでのスノーケル

     ダイバーが背負うシリンダーには生命維持に必要な空気が充填されていますが容器の大きさと圧力でその量には限りがあります。
    誰もが理解しているけど実感することがないので、覚えておきましょう、シリンダー内の空気はなくなるのです、その為シリンダー内のエアを節約するために水面移動や水面待機などの場面においてスノーケルを有効活用しています。
     さらに水面での呼吸時においてはスノーケルのほうが呼吸抵抗がなくラクなので快適なことが多いです、ですのでスノーケルをしっかりと使えると慌てがちな水面でスムーズに呼吸を整えることができるようになります。

    スノーケルの位置

    ダイバーなら左のほほ側

    一般的にスノーケルは顔の左側に装着します、これはスクーバダイバーのレギュレーターのセカンドステージのホースが右側にあるためホースとの干渉を防ぐためのスタイルといえますが「必ず」というわけでもなさそうです、右側に装着されるダイバーには何か思惑があるのかと思います。
    スノーケルパイプの多くは頭の形状に沿って湾曲していますので正しい位置に装着して快適にダイビングを楽しめるようにしておきましょう。

    スノーケルトップについて

    ドライタイプ

    名称はメーカーによってさまざまです

    スノーケル先端にキャップがついているタイプ、最新型のものはまだモニターしていませんがこれまでにあったこのタイプははっきり言いますがダメが多いです。

     

    キャップ付き

    シンプルなキャップタイプ、現在はこのタイプが最も普及しているようです、キャップの部分だけ目立つ色にして視認性を高めている機種もあります。

     

    ストレート

    最もシンプル

    これでいいかなぁ、とおもいます。
    自分がお気に入りのスノーケルはキャップがついているのですが、キャップをはずしてシンプルにして欲しいです。

     

    マウスピースについて

    マウスピース交換式

    交換式の利点は、消耗した場合などにマウスピース単体で交換ができるのでと無駄な出費を抑えてくれるという利点があります、ごみを減らすという環境に対しても配慮しているといえます。
    マウスピースをかみ切ってしまうのは初心者ダイバーに多いので初めの一本としてもよいですね。

    マウスピース一体型

    マウスピースだけで交換できないのでパーツ代が少し多めにかかることがあります、ダイバーによって考え方も様々ですので、マウスピース交換が必要な場合はスノーケルパイプなども劣化しているので買い換えてしまうという判断もありですね。

    スノーケルの太さ

     呼吸抵抗の低減を考えるのであればスノーケルが太いほうがいいですがあまり太いとスノーケルクリアが大変です、適切な太さがよいですね。
     このあたりはストローをイメージすると理解しやすいかもしれないです、国産のダイビングギアメーカーのものであれば問題なく使用できます。

    スノーケルホルダー

     マスクストラップとスノーケルを接続するためのホルダーは各メーカーによって異なります、ダイビングを終え、器材を収納する際にマスクはケースに収納したほうがよいですから毎回スノーケルをはずすことが必要です。
     ダイビング中は外れにくいけど外す際にスムーズなものを選ぶとよいでしょう。

    ズバリ、お勧めは?

     当ダイビングスクールのインストラクターはTUSA製のものを愛用しています、いいですよこれ。
    好きな点は「シンプル」であることです。

    スノーケルパイプは太すぎず、柔軟で、必要であればまげてポケットに収納できます(曲げるのはお勧めしませんけど)、シリコン製のマウスピースは交換式、スノーケルトップはキャップ式のシンプル、スノーケルホルダーも慣れれば秒で取り外しできます、使い方の荒い私ですがスノーケルホルダーを破損したことはないほど耐久性もあります。
    排水バルブが複数あるタイプは顔の周りがごちゃごちゃするのであまり好みではないです、スクーバでスノーケルをはずして時に邪魔にならないのがイイです。

    買ってはいけないスノーケル

     具体的なメーカーや商品名は差支えがあるのでここでは書けません、いないとは思いますが咥え心地が悪く、パキッと折れてしまうパイプのスノーケルは避けたほうがよいでしょう。

    スノーケルづかいでわかる?ダイバーレベル

     ダイビングインストラクターでスノーケルを使うのが苦手という方はいないと思います。
    スノーケルをきちんと使用できるダイバーの方は水面でも安定した呼吸でいられることが多いようです。

    PADI インストラクター向け情報

     スノーケルに関連しているスキルの実施方法が変わっています、日常的に活動しているインストラクターの方には古い情報になると思いますが2021年セカンドクオーターのトレーニングブルティンで「ヘッドファーストダイブ」の実施方法に変更がありますのでPADIプロサイトでご確認ください。

    たかがスノーケル

     ダイバーが身につけるダイビングギアの中でもシンプルなスノーケルですが、スノーケルを制するダイバーはダイビングスキルを制するという言葉があるように(ないです、勝手に書きました)しっかりと落ち着いて呼吸できるようにしておくことでスクーバダイビング中のレギュレーター呼吸も落ち着いてくると思います、次のダイビングではスノーケルと向き合ってみてください!

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