ファイブポイント 潜降&浮上
2023/09/26
本日はインストラクター仲間との会話の中で潜降が話題になったので、過去記事に追記して再度公開いたします!
ダイビングで最も重要なことは、安全にエキジットすることであることは言うまでもありません、ここでは毎回のダイビングで実施する「潜降」&「浮上」についてこれからダイバーになられる方には予習として、すでにダイバーの方には復習として、プロレベルを志すダイバーの方にはThinking like an instructor に役立つように紹介していきます。
目次
5ポイントってなに?
潜降と浮上を開始する際には手順がそれぞれに5つあります、この5つのことを5(ファイブ)ポイントといいます。
5ポイント潜降の手順
SORTDと覚えておきましょう
S = Signal.
バディとハンドシグナルを交わし、潜降することを確認する。
O = Orient yourself.
自分の位置を確認する、陸上の目印などを確認しておくことでナビゲーションを間違えた場合でもエキジットポイントに戻ることができます。
R = Regurator in mouth.
レギュレーターのセカンドステージを咥える(スノーケルと交換)。
T = Time
潜降開始時間の確認(一般的にはダイブコンピューターの確認)を行う。
D = Deflate and equalize.
BCDのエアを抜き耳抜きを行う。
この手順を習慣にしておくことで潜降時のトラブルをなくすことができます。
もちろん、ここに至る前に、自分で組み立てた器材をチェックしておくこととエントリー前のプレダイブセーフティチェックを終えておくことは必要です。
5ポイント浮上の手順
潜降のように5文字のアルファベットにして欲しい、、、、。
1.バディとハンドシグナルを交わし、浮上することを確認する。
2.浮上開始時間の確認(一般的にはダイブコンピューターの確認)を行う。
3.右手を水面に伸ばし、BCDのコントロール体制を整える。
4.上を見上げ、周囲と情報の安全確認を実施
5,浮上スピードを守りながら、ゆっくりと水面に泳ぎだす。
※潜降と浮上において、5ポイントの順番は入れ替わってもいいとされています。
浮上スピードに関して
浮上スピードはどうやって知るのでしょうか?
ほとんどのダイバーの方がダイブコンピューターをモニターしながら浮上することでしょう、ダイブコンピューターを持たない場合は時計と水深計でスピード調整をするという非現実的?な方法があります。
また、自分の吐いた泡を追い越さないようにと教えられることもあるようですが、吐いた泡は浮上と共に大きくなりますし、流れがあったら泡は水面に上がらないこともあります、いったいどの程度のサイズの泡を目安にすればよいのかわかりません、器材のトラブルが発生して浮上スピードを知る手段がなくなった際の方法としておく程度がよいでしょう、賢明なダイバーはダイブコンピューターの浮上速度警告でコントロールしているはずです。
また浮上スピード毎分18mというのも実はざっくり決められた数値です、この件に関しては機会があれば紹介したいと思っています。
※ドライスーツダイビングにおける浮上スピードは来月、2023年6月1日より毎分9mと変更されます、ほぼ100%のダイバーの方がダイブコンピュータで浮上スピードをコントロールされているので日常のダイビングに大きな変化は発生しないと考えられます。
ダイバーが持つべき器材
少し話はそれますが、ダイビングスクールを行う際に、生徒ダイバーが装備すべき器材というのはPADIでは明確に定められています。
それによるとダイブコンピューターを用いない場合は時間をモニターできる器材を持っていなければならないと記されています、ダイビングスクールにおいてはダイブコンピューターまたはダイバーズウォッチなどの時計が絶対に必要であるということになります。
習慣にしましょう
潜降浮上の手順は習慣にすることをお勧めします、身体で覚えちゃいましょう、初めは意識して取り組む必要があると思いますが経験により習慣になるはずです。
ダイビングスクールははじめがだいじです、焦らず取り組んでください。