ドライスーツ FAQ|初めての方から経験者までよくある質問
2026/10/03
ドライスーツは、秋・冬・春のダイビングだけに使う特別な器材ではありません。
水温の低い時期でも体を濡らさず、適切なインナーと組み合わせることで快適にダイビングを続けるための重要な器材です。
一方で、ウエットスーツとは浮力の変化や空気の管理方法が異なります。
初めて使用するときは、単に「着れば潜れる」と考えず、正しい知識とスキルを身につけることが大切です。
目次
Q1. ドライスーツとは?ウエットスーツとの違いは何ですか?
A: 首と手首をシールし、防水ファスナーなどによってスーツ内部への水の侵入を抑えるダイビングスーツです。
ウエットスーツがスーツ内部に入った水を利用して保温するのに対し、ドライスーツは基本的に体を濡らさず、スーツの下に着用するインナーとスーツ内の空気によって保温します。
🔗こちらのページでドライスーツについて詳しく解説しています!
Q2. ドライスーツを着ると本当に体は濡れないのですか?
A: 正常な状態で正しく着用されていれば、基本的には体は濡れません。
ただし、
・首や手首のシールのずれ
・髪の毛や衣類の挟み込み
・ファスナーの閉め忘れ
・シールやスーツ本体の破損
・水の入る動作をしてします
などがあると浸水することがありますし、汗によってインナーが湿り、「水が入った」と感じることもあります。
Q3. ドライスーツとウエットスーツは何が違いますか?
A: 大きな違いは、ドライスーツの内部に「空気」が存在することです。
水深が変わるとスーツ内部の空気も圧縮・膨張するため、潜降時には必要に応じて給気し、浮上時には空気を排気する必要があります。
そのため、ウエットスーツとは異なる浮力コントロールの技術が必要になります。
Q4. ドライスーツでダイビングするには講習や資格が必要ですか?
A: 初めて使用する方には、ドライスーツの講習を強くおすすめします。
PADIも、初めてドライスーツを使用するダイバーに対して、浮力コントロール、給排気、安全手順、トラブルへの対応などを学ぶPADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティの受講を推奨しています。
「普通のダイビングはできるから大丈夫」という器材ではありません。
🔗ドライスーツ使用に関する規準について
Q5. PADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティでは何を練習しますか?
A: 代表的な内容は、
・ドライスーツの正しい着脱
・適正ウエイトの確認
・給気と排気
・スクイズへの対応
・中性浮力
・水中姿勢のコントロール
・浮上時の空気管理
・足側に空気が移動した場合などのトラブル対応
・給気系統のトラブルへの対応
・スーツの使用後の手入れと保管
などです、単にドライスーツを着て潜るだけではなく、「自分でコントロールできる状態」を目指します。
Q6. 初めてドライスーツを使う場合、プール練習は必要ですか?
A: 初めてドライスーツを使用する方にとって非常に重要です。PADIの基準でも、初めてドライスーツを使用するダイバーは、海洋で使用する前に限定水域でドライスーツ・オリエンテーションを行うことが求められています。
稲取マリンスポーツセンターでは、温水プールを使用して、海に入る前に給排気や浮力コントロール、緊急時の対応を練習できます。
🔗ダイビングプールの詳細はこちら
Q7. PADIアドバンス(AOW)で初めてドライスーツを使えますか?
A: 可能ですが、初めて使用する場合には事前のドライスーツ・オリエンテーションが必要となります、いきなり海に入って「使いながら覚える」という方法ではありません。
稲取マリンスポーツセンターでは、初めてドライスーツを使用する方については、まずダイビングプールで基本操作を確認してから海洋実習へ進みます。
Q8.AOWでドライスーツを選ぶとドライスーツSPの1本にカウントできますか?
A: はい。アドヴァンスコースのドライスーツ・アドベンチャー・ダイブは、ドライスーツ・ダイバー・スペシャルティのダイブ1とリンクしています、条件を満たせば、そのアドベンチャー・ダイブをドライスーツ・ダイバー・スペシャルティの関連ダイブとしてクレジットすることができます。
せっかくドライスーツを経験するのであれば、スペシャルティまで修了しておくことをおすすめします。
Q9. AOWで1回ドライスーツを使えば、その後もドライスーツで潜れますか?
A: 「1回経験したこと」と「ドライスーツを安定して扱えること」は同じではないですよね、給排気、浮力コントロール、水中姿勢、浮上時の空気管理などは繰り返し練習することで身についていきます。
Aアドヴァンスコースの1ダイブだけで終わらせず、継続して練習することをおすすめします。
Q10. PADI講習でドライスーツを使用するための条件はありますか?
A: PADIプログラムでドライスーツを使用する場合、
・ドライスーツ・ダイバー認定を受けている
・4回以上のドライスーツ・ダイビング経験を証明できる
・ドライスーツ・ダイバー・スペシャルティを並行して受講している
などの条件が示されています。
受講するコースやこれまでの経験によって扱いが異なりますので、予約時にドライスーツ経験をお知らせください。
Q11. ドライスーツではBCDとスーツのどちらで浮力調整しますか?
A: ドライスーツもBCDも両方使用します、BCDとドライスーツにはそれぞれ役割があります。ドライスーツにはスクイズを防止するために空気を入れる必要があり、その空気量も浮力に影響します。
どのようにBCDとドライスーツを使い分けるかについても、トレーニングの中で身につけていきますがこれがドライスーツを使いこなす第一歩かもしれません。
Q12. ドライスーツで急浮上しやすいのはなぜですか?
A: ドライスーツだからと言って急浮上するわけではありません、多くの場合ダイバーの操作ミスがその原因です。
浮上すると水圧が低下し、スーツ内部の空気が膨張するためです。
排気が遅れると、
浮上する↓
空気が膨張する↓
浮力が増える↓
さらに浮上する
という状態になる可能性があります、これはウェットスーツでも変わりませんが、スーツにエアを入れる分が増えるドライスーツでは浮上時の排気操作が非常に重要です。
Q13. ドライスーツで足に空気が入って逆立ちしたらどうしますか?
A: 多くはありませんが、ないとは言えません。
水中姿勢が崩れるなどしてスーツ内部の空気が足側へ移動すると、足が浮き上がることがありますのでドライスーツ講習では、このような状態にならないための姿勢や空気管理と、万一発生した場合の対応方法を練習します。
Q14. ドライスーツの給気ボタンが押されっぱなしになったらどうしますか?
A: 給気が止まらなくなるなどのトラブルを想定した対応方法があります。例えば、給気ホースを外す操作も重要なドライスーツ・スキルのひとつです。
実際にトラブルが起きてから初めて操作するのではなく、ダイビングプールなどの安全な環境で事前に練習しておくことが重要です。
Q15. ドライスーツなら冬のダイビングでも寒くないですか?
A: 流氷ダイビングなどは100%ドライスーツを使用していることから保温性がウェットスーツより高いのは間違いありません。
ドライスーツそのものだけで保温するのではなく、水温・気温・潜水時間に合わせたインナーが重要です。
薄すぎるインナーでは寒くなりますし、厚いインナーを使用すると必要なウエイト量や浮力特性も変化します、インナーの素材選びも重要です、暖かいと思って着用していたインナーが実はドライスーツ内の環境では体温低下を招くこともあります。
「ドライスーツ+適切なインナー」をひとつの保温システムとして考えることが大切です。
Q16. ドライスーツのインナーは何を着ればいいですか?
A: 専用のドライスーツインナーをおすすめしています、季節、水温、ドライスーツの素材、寒さへの強さによって適切な厚さは変わります。
素材によっては汗や水分を含むと保温性能が低下しやすいため、ダイビング環境に適したインナーを選ぶことが重要です。
Q17. 夏でもドライスーツでダイビングできますか?
A: 使用できます、特に水深が深くなるダイビング、長時間のダイビング、複数ダイブを行う、水着の準備がいらないから楽、体を濡らしたくない、テクニカルダイビングを行うなどの場合などの理由から夏は暑さ対策をして年間を通じてドライスーツを使用するダイバーの方もいます。
伊豆のダイビングがメインであればウェットスーツよりもまずはドライスーツを準備することが快適なダイビングライフを始める秘訣です。
Q18. 伊豆ではドライスーツを何月から何月まで使いますか?
A: 1年間12カ月のうち7~9カ月間、伊豆では秋から春を中心にドライスーツを使用するダイバーが多く、年間を通してドライスーツを選択するダイバーもいます。
「○月だからウエット」「○月だからドライ」と決めるのではなく、水温・気温・潜水時間・寒さへの強さを考えて選択することをおすすめします。
悩んだ場合はドライスーツであればほとんどの環境で対応ができますし、ウェットスーツのレンタルよりも慎重なサイズ選びが必要なドライスーツはマイドライスーツをお勧めします。
Q19. レンタルのドライスーツでも大丈夫ですか?
A: サイズが適切で、使用方法を理解していればレンタルでも使用できます。
ただしドライスーツは、
身長、靴のサイズ、胸囲、腹囲、股下、首回り、手首、足のサイズ
などのフィットが操作性に大きく影響します、特にサイズが大きすぎる場合、スーツ内部の空気が大きく移動しやすくなるため注意が必要です。
Q20. ドライスーツはレンタルと自分専用、どちらがおすすめですか?
A: 伊豆の海を年間楽しむのであれば、マイドライスーツには大きなメリットがあります。
毎回、
・同じサイズ
・同じ給排気バルブ
・同じインナー
・同じ浮力特性
・ほぼ同じウエイト
で練習できるためです、器材が毎回変わるよりも、浮力コントロールを習得しやすくなり、スキルアップの速度も増します。
🔗レンタルとマイギアでお悩みの方へ
Q21. ドライスーツは既製品とオーダー、どちらがいいですか?
A: 体形に合う既製品があれば使用できます、シェルドライスーツなどは既製サイズを使用することがほとんどです。
そうはいっても、ドライスーツでは首・手首・胴体・脚・ブーツなど複数箇所のサイズが使用感に影響します。ドライスーツを選ぶ際にはインナーを着た状態でサイズや動きやすさ、バルブ操作などを確認することを勧めています。長く使用するのであれば、実際にダイビングを理解しているスタッフと相談しながら選ぶことをおすすめします。
Q22. ネット通販で購入したドライスーツでもダイビングできますか?
A: 使用できるかどうかは、サイズ・仕様・状態を確認して判断したほうがよいでしょう。
ドライスーツは単純な衣類ではなく、浮力調整にも関係するダイビング器材ですし、サイズが適切でないスーツは、空気の移動量や水中姿勢、排気操作にも影響します。
価格だけで選ぶのではなく、実際に使用する海やダイビングスタイルまで考えて選ぶことをおすすめします。
🔗2023年に改訂されたドライスーツの使用ルールについて
Q23. 中古のドライスーツを購入しても大丈夫ですか?
A: 状態が良く、サイズが適切であれば使用できる場合があります。
ただし、
・ネックシール
・リストシール
・防水ファスナー
・給気バルブ
・排気バルブ
・生地
・接着部分
などの状態確認が必須です、購入前に専門店で確認することをおすすめします、また購入後は一度専門店で防水チェック(5,000円から10,000円程度)などを実施し、修理箇所が見つかった場合は修理をして使用してください。
🔗当店の器材販売について
Q24. ドライスーツではウエイトは何kg必要ですか?
A: 一律に断定はできません。
ドライスーツの素材、インナーの厚さ、シリンダー、BCD、体格などによって大きく変化します。
そのため事前にダイビングプールで確認をしておくことが重要です。
以前使ったウエイト量をそのまま使用せず、その日の器材構成に合わせて適正ウエイトを確認することが重要です。
また、ダイビング後のログブックにもインナー、使用したドライスーツ、シリンダー素材と大きさなど記録されておくことをお勧めします。
Q25. ドライスーツのインナーを厚くするとウエイトも増えますか?
A: 変わります。
インナーが厚くなれば、浮力も変わりますし、その中に保持される空気量も変わります。
冬になってインナーを変更した場合などは、同じドライスーツでも適正ウエイトを再確認してください。
🔗初心者ダイバーに捧ぐ | ウェイトベルトの重要性(NOTEに移動)
Q26. ドライスーツにおすすめのフィンはありますか?
A: ドライスーツではブーツ部分が大きくなることがあるため、一般的にはストラップタイプのフィンを使用しまし、ウェットスーツのフィンと使い分けることがほとんどです、交換式という選択肢もあります。
フィンポケットの大きさ、フィン自体の浮力や重量、水中での姿勢との相性もありますのドライスーツとの組み合わせを考えて選ぶことが重要です。
初心者の方にありがちな、足が浮くからとにかく重いフィンを即準備するのは、もったいないです、重いフィンはキックも重く、持ち運び負担増などの可能性もあります、まずは一緒に水に入ってくれるインストラクターがいるドライスーツの購入店に相談してみてはいかがでしょうか。
🔗交換式フィンの可能性について知りたい方はこちら
Q27. ドライスーツの洗い方・メンテナンス方法を教えてください
A: 必要です、使用後は真水で塩分や砂を洗い流し、ファスナー、シール、給排気バルブなども洗いましょう。
防水ファスナーにはメーカー指定のメンテナンスを行い、十分に乾燥させて保管します。長期間使用しない場合も、折り方や保管方法によって生地やファスナーを傷めないよう注意してください。
🔗ドライスーツを長く使うための「4年間保証」という考え方
Q28. 久しぶりにドライスーツを使う場合、練習は必要ですか?
A: 使用するダイバーの経験やブランクの期間にもよりますが、長期間使用していなかった場合は、いきなり海で使用するより、プールなど安全な環境で確認することをおすすめします。
特に、
・給排気操作
・適正ウエイト
・中性浮力
・水中姿勢
・浮上時の排気
・トラブルへの対応
を再確認してから海へ進むと安心です。
稲取マリンスポーツセンターでは、プールを利用したドライスーツ・トレーニングにも対応していますし、認定ダイバーの方であればセルフトレーニングをプールで実施していただくことも可能です。
Q29. ドライスーツSPを持っていてもブランクがある場合は練習した方がいいですか?
A: スペシャルティ認定を持っていることと、現在そのスキルを問題なく使えることは別ですよね、ブランクが長い場合は、資格を取り直す必要はありませんが、限定水域でのリフレッシュをおすすめします。
特に浮上時の排気操作や足側への空気移動への対応は、実際に体を動かして確認することが重要です。
Q30.海外でOWDを取得しました。伊豆で初めてドライスーツを使えますか?
A: 可能です。
ドライスーツを初めて使用する場合は、事前のトレーニングが絶対必要です。
暖かい地域でOWDを取得した方の場合、ウエットスーツでしか潜ったことがないケースも多いです、日本の海で継続してダイビングをするのであれば、ドライスーツSPを取得しておくと活動できる時期が大きく広がります。
Q31. OWD取得直後でもドライスーツSPを受講できますか?
A: 可能です。むしろ、これから伊豆を中心に一年を通して潜りたい方には、OWD知識とスキルが忘れられないうちに早い段階でドライスーツの基本を身につけるメリットの方が大きいです。
経験本数が増えてから自己流を修正するより、最初から適切な浮力コントロールを学ぶ方がスムーズな場合もあります。
稲取マリンスポーツセンターではオープンウォーターダイバーコースをドライスーツで実施することによりドライスーツスペシャルティをお得に取得できるプログラムもご用意していますので、ご興味のある方はぜひお問合せください。
Q32. ドライスーツSPとAOWはどちらを先に受講するのがおすすめですか?
A: 今後どのようなダイビングをしたいかによって変わりますが、ドライスーツ・スペシャルティを取得してしまうのがその後のステップアップスムーズ、ですので伊豆などでドライスーツを継続して使用する予定であれば、ドライスーツSPを早い段階で取得しておくことをおすすめしています。
AOWのドライスーツ・アドベンチャー・ダイブからスタートし、そのダイブをSPへクレジットする方法もあります。
ダイビングプールを活用したスムーズなスキルアップとドライスーツテクニックの習得を稲取マリンスポーツセンターはサポートさせていただきますのでお悩みがあればご相談ください。
Q33. ドライスーツの経験本数はどうやって証明しますか?
A: ログブックなどで確認します。
ログブックはあくまで自己申告制なのでできる限りドライスーツ・スペシャルティ認定がある方が今後スムーズです。「以前どこかで使ったことがある」というだけでは、使用回数や実施したトレーニング内容を確認できない場合がありますのでログブックはしっかりと記録しておきましょう。
Q34. ダイブマスターやインストラクターもドライスーツ練習は必要ですか?
A: 必要です。プロ資格を持っていることと、ドライスーツを適切に扱えることは別問題、特にドライスーツを使用した講習、認定ダイバーのサポート、ドライスーツのダイビングを行う場合には、自分自身のドライスーツ操作に十分余裕があることが重要です。
過去にはドライスーツを初めて使用するダイバーがドライスーツのことを理解していないインストラクターのもとでダイビングを行い、トラブルになった事例もあります
稲取マリンスポーツセンターの温水プールは、インストラクターやダイブマスターのドライスーツ・トレーニングにも利用できます。
ダイブマスターの方にはドライスーツ・スペシャルティをお得に取得できるコースもあります、ぜひお問合せください。
Q35. PADIインストラクターがドライスーツを教えるには資格が必要ですか?
A: PADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティを認定、初めてドライスーツを使用するダイバーの対応、アドヴァンスでドライスーツダイブを行うなどの場合、そのコースを実施できるドライスーツ・スペシャルティ・インストラクター資格・ティーチングステータスなど、PADIが定める条件を満たす必要があります。
インストラクターの方は、最新の情報を必ず確認してください。
Q36. 伊豆・稲取でドライスーツのプール練習だけできますか?
A: はい、可能です
「海へ行く前に練習したい」
「久しぶりなので操作を確認したい」
「新しいドライスーツを購入したので適正ウエイトを確認したい」
「インストラクターとしてドライスーツスキルを練習したい」
といった目的でのプール利用・トレーニングについてもご相談ください。
ドライスーツは「着れば潜れる器材」ではありません
ドライスーツを使えるようになる最大のメリットは、単に寒い時期にも潜れることではありません。
秋から春までダイビングを続けられるようになり、年間を通して経験を積めることです、一方で、ドライスーツにはウエットスーツにはない空気管理が必要です。初めて使う方も、一度使ったことがある方も、「海で何とかする」のではなく、安全な環境で基本操作を身につけてから海へ進みましょう。
稲取マリンスポーツセンターでは、温水プールでのドライスーツ・トレーニングから、PADIドライスーツ・ダイバー・スペシャルティ、AOWなどへのステップアップまで対応しています。












