ダイブマスターコースではダイビングスキルの評価を24種類実施、このページではそのスキルの種類や求められるべきことを紹介いたします
目次
なぜスキル評価を行うのか
ダイブマスター認定を受け、賠償責任保険に加入することで、PADIスキンダイバーコースを開催し、Cカード発行が可能になりますし、体験ダイビングからPADIオープンウォーターダイバーコース、アドバンスコース、レスキューダイバーコース等のアシスタントをすることができるようになります。
Cカード発行したり、コースのアシスタントがスキルができないということはあってはならないことです。その為、ダイブマスターコースではダイビングスキルを評価し向上していくことが求められます。
スキル評価基準
5点満点で採点しますので24スキル×120点が満点となりますが、ダイブマスター候補生は82点以上を獲得することが必要です。
もちろん、「できないスキル」がある場合は、繰り返しトレーニングを行い、すくなくとも「できるようになる」必要が生じます。
すでにダイブマスター教材がお手元にある場合は、インストラクタマニュアルで点数の規準も記されているので確認することが可能ですが、それよりも意識していただきたいことを次に説明いたします。
点数よりも意識したいこと
これまでのダイビングスキルと大きく異なる点が「デモンストレーションレベル」が求められるということです、各コースの講習生に「伝える」ことを意識して、見栄えよくできるようになりましょう。
また、ご自身が身につけてきたスキルの手順をもう一度確認してください、アシスタントを担当するコースの生徒ダイバーの方がelearningなどで学び、目にしてきたスキルをできるようにしておくことが必要です、手順が複数あるスキルの場合はできる限り多くのスキル手順を身につけておくことでアドバイスできる引き出しを増やすことができます、自分が身につけたスキル手順が生徒ダイバーにとって最良でない場合もあります、自分の手順を押し付けるではなく、担当する生徒ダイバーがスムーズにスキルを達成できる手順をアドバイスできるようになってください。
さらに、アドバンスコースのThinking like a diverのセクションにあるダイブ・ファーストを思い出し、常にスキルと呼吸を乱さずにデモンストレーションできるようになりましょう。
24スキルの実施内容
1. 器材セッティング(組立と取外)、準備、装着と調整
2. プレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF)
3. ディープ・ウォーター・エントリー
4. 水面での浮力チェック
5. スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル交換
6. ファイブ・ポイント潜降、浮力コントロールを行ない、水底に接触しないで潜降する
7. レギュレーター・リカバリーとクリア
8. マスクの脱着とクリア
9. エア切れの練習と予備の空気源の使用(停止位置)
10. 予備の空気源での浮上
11. フリーフロー・レギュレーターからの呼吸
12. 中性浮力で上下動 – パワー・インフレーターを使って
13. ファイブ・ポイント浮上
14. コントロールされた緊急スイミング・アセント
15. オーラルを使ってBCDに空気を入れ、少なくとも60秒間ホバリング
16. 水中でのマスクなし移動
17. 水中でウエイト・システムの脱着
18. 水中でスクーバキットの脱着
19. 水面でスクーバキットの脱着
20. 水面でウエイト・システムの脱着
21. ヘッドファースト・サーフェスダイブ、口からスノーケルを外す
22. インフレーター・ホースの取り外し
23. 緩んだシリンダー・バンドの締め直し
24. エマージェンシー・ウエイト・ドロップの実施
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ダイブマスタースキルビデオ
ダイブマスターコースeLearningではスキルのビデオを見ることができます、是非参考にしてください。
参考にするにあたり知っておいていただきたいのですが、オープンウォーターダイバーコースで生徒ダイバーの方が見ている手順とは異なるスキルがあります、講習のアシスタントをする際には確認されておくことをお勧めします。
スキルトラブルも考えておこう
スキルをデモンストレーションできるようになることと並行して考えておきたいのが、スキルトラブルとポジショニングです。
デモンストレーションするスキルで起こり得るトラブルを理解しておけば、デモンストレーションで強調し、トラブルの可能性を減らすことができるかもしれません。
ポジショニングに関しては、このスキルをアシスタントする際の生徒ダイバーのとの距離感、サポートする位置なども考えながらトレーニングをしてください。
自分のダイビング器材を理解しておこう
ダイブマスターを受講するのであれば、ダイビング経験が豊富で器材の操作にもたけていることと思いますが、念のため、レギュレーターのコンフィグレーション、BCDのバックルやあまり使っていない排気バルブの操作など再確認ておくことをお勧めします。
スキルは中性浮力行うべき
マイナス浮力で行うスキルもありますが、多くのスキルは中性浮力でできるようになることが必要です。
プールでオーバーウェイト+BCD完全排気、膝立ちで行うスキルはほとんどありませんし、生徒ダイバーにとっても実際のダイビングとかけ離れている現実的ではないスキルトレーニングとなってしまいます。
練習は裏切らない
自主練の時間を多く作ってください、当店で受講されるダイブマスター候補生には講習期間中のプール使用料を無料とさせていただいています、ダイブマスターコースは最短でも6日間ですので、分割受講でスケジュールを立てておいてその間に意識的に自主練の時間をとることがお勧めです。
自信をもって、いつでも生徒ダイバーの前でデモンストレーションができるように、トレーニングに取り組んでください。
ダイブマスターコース、アシスタント、コース開催、水中ガイドなど活動の場が広がります、ダイブマスターのCカードを取得した後にDSDリーダー認定を受けることで体験ダイビングのプールセクションを担当することができます。
またこれらの活動をしないとしてもダイブマスター認定を一つのゴールとして達成することで新たなダイビング世界観や経験あるダイバーたちとの出会いなど、コース以外にもメリットはあると思います。
皆さんのご参加をスタッフ一同お待ちいたしております。